診断-3の記事からの続きです。前回記事はこちら
タクミさんはADHDおよびASDの診断を受けるべく、臨床心理士による心理検査を受けることになりました。
検査にはいくつかの段階があります。
- 簡易スクリーニング検査
- 傾向をしぼった上でさらに詳しい検査
- 保護者(実両親)へのヒアリングによる幼少期の判定
- 観察者(妻)へのヒアリングによる現在の判定
- 1〜4を総合した上で改めて当人へのヒアリング
- 最終判定
1. 簡易スクリーニング検査
2. 傾向をしぼった上でさらに詳しい検査
本人への検査です。「筆記アンケート」「臨床心理士との問答」「その2つがまざったもの(まずアンケートを書かせた上で心証心理士が1つずつヒアリング)」という3パターン。
3. 保護者(実両親)へのヒアリングによる幼少期の判定
4. 観察者(妻)へのヒアリングによる現在の判定
こちらは「筆記アンケート」です。この「観察者のアンケート」の記入はカサンドラな私にとってとても辛い作業でした。タクミさんのさまざまな行動を5段階で評価し、評価が1、2の場合は具体的なエピソードを添えます。例えば「要求があるときだけ自分から他人に関わる」という設問について「 1非常に頻繁 2頻繁 3時々 4めったにない 5まったくない」から回答を選びます。「 1非常に頻繁」と回答した場合は「タクミさんの都合のいいときだけ利用されるさくら」エピソードを書かなくてはいけない。「こんなにひどいタクミさんとかわいそうな私」バナシを書きかけて、いやこれはちょっと感情的すぎるというか客観的でないというか公平でないというか、タクミさんはこんなにひどくないわ!と思ったり、逆に「こういうことがあったけれどもタクミさんが悪いわけではなくて外的要因のせいでしかたなく」といいわけがましく書いていることに気がついたり。無意識になかったことにしようと忘れかけているエピソードを思い出し、文字に起こし、それを読んで改めて傷つき。
アンケート以外には資料としてタクミさんの小学校の通知表なども提出しました。この上でさらに必要であれば「保護者」「観察者」が実際にクリニックに出向いて臨床心理士から直接ヒアリングを受けることもあるようですが、タクミさんの場合は両者ともそこまでにはいたりませんでした。
5. 1〜4を総合した上で改めて当人へのヒアリング
ここまでの検査でおそらく臨床心理士にはある程度の判定ができているはずですが、改めて本人と読み合わせをして間違いがないかをヒアリングします。
次回、検査結果について。