診断-1の記事からの続きです。前回記事はこちら
診断を受けよう。とタクミさん自身が決意。ついにクリニックのドアをたたくことになります。タクミさんは一人で受診したのでここから先は聞いた話です。
「妻とのコミュニケーションがうまくいかない。仕事も自分で制作していた時代はよかったが制作のディレクションをするようになってうまくいかない。ADHDを疑っています」と医師に告げたタクミさん。
アンケートに答えたり問診したりしたあと、医師からは次のように言われました。
「話を聞く限りではADHD傾向の可能性はあります。ASDの傾向も感じます。正確な診断のためには臨床心理士による心理検査を受ける必要がありますが、保険外診療になります。受けてみますか?」
医師の診療は保険がきくけれど臨床心理士の心理検査やカウンセリングは保険外になるらしい。タクミさんが通ったメンタルクリニックでは1回13,000円、診断が出るまでには2週間に1回、計4〜7回通う必要があるということでした。導入1回、簡易スクリーニング検査1回、詳細な検査1〜4回、判定結果通知1回。詳細な検査の部分は人によって回数に差があり、必要な情報が効率よくあつまれば少なくなります(タクミさんは文章を読んで理解するのに時間がかかったり、検査の途中で飽きてしまって筆記を問診に切り替える判断をされたり、ということで結局診断がでるまでに全7回通いました)。
また、前払い制でキャンセルの場合は全額がキャンセル料となるそうです。おそらくドタキャン防止策なのでしょう。
また、発達障害とは別の話になりますが、問診から飲酒についての指摘を受けました。
「少量ではあるが毎日飲酒している点が気になります。週に数回の休肝日を設けてはどうでしょう?」
タクミさんの飲酒量は、350mlの缶ビールを1日1〜3本。それほど大量ではありませんが「毎日」というのがよろしくないそう。
「アルコールを飲まないと、夜眠れないんです」とタクミさん。
「では睡眠導入剤を出しましょう。週のうちお酒を飲んでいない日のほうが多くなるように頑張ってください。つまり週3日が飲んでいい日。4日は休肝日です」
診療時間は20分程度。タクミさんは2週間後の予約を入れて、帰宅しました。
「2週間に1度、7回通う」となると、診断が出るまでには4ヶ月かかることになります。
ところで、あなたって夜眠れないからお酒を飲んでいたの? 週末は朝から夕方まで寝ているし、平日朝はギリギリまで寝坊するし、眠れないことで悩んでいるなんて思いもしなかった…。
続きます。