愛した男はADHDでした。

はじめまして、さくらです。結婚10年めで、夫タクミさんがADHDと判明。日々の迷いと決意を綴ります。

ADHD夫との出会い

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私とタクミさんは同じ年。28歳のときに友人の紹介で会いました。

タクミさんは私の知っているどの男性よりも優しく穏やかな人。
仕事がストレスマックスで、八つ当たりに近いような愚痴を吐く私に何時間でもつきあってくれました。嫌な顔もせずずっと聞いてくれるタクミさん。男性にありがちな上からアドバイスなどは全くなく、ただただ聞いてくれるタクミさんに私はとても癒されました。

タクミさんは私に対する好意を隠しませんでした。
何通も手紙をくれて、プレゼントをくれて、花束をくれて、好きだと毎日言ってくれました。
こんなにたくさんいろいろいただいて申し訳ないわ。
「いいんだよ。俺が好きであげているだけだ」

今ならわかる。

タクミさんは私の話の中身をそれほど聞いていなかった。好きな女性が一生懸命話しているその時間と空間がフィーリングに合って、だから何時間でもそこにいただけ。中身を聞いていないからアドバイスも特にないし、愚痴の攻撃対象が自分ではないからずっと穏やか。

プレゼントは本当に「俺が好きであげているだけ」だった。あげたいからあげる、それでさくらが喜ぶかどうかはあまり関係ない。というより喜ばないシチュエーションは想像もしない。私の都合は関係ないから、すでに持っているアクセサリーと同じものを新たにくれたりしていました。

でもね、30を目前に控えた女の好きな人に対する評価は甘い。
私は「世界一やさしい人に会えた!」と感激し、でもなかなかプロポーズがもらえなくてついに自分からプロポーズ。
タクミさんはこれをそのまま受け入れ、私たちは結婚することになるのです。