愛した男はADHDでした。

はじめまして、さくらです。結婚10年めで、夫タクミさんがADHDと判明。日々の迷いと決意を綴ります。

ADHD夫は9:00に出勤できない。ASD夫は9:00に出勤する必要がないと思っている。

タクミさんは「ADHD混合型」です。そして「ASDの傾向もある。とくにコミュニケーションについて日常生活に支障がある」という診断が出ています。

タクミさんは会社員です。9:00に出勤するべきところを、いつも5分10分遅れてしまいます。
ADHDの人は忘れ物をしたり段取りを間違えたりしてばたばたしてしまい、時間を守れないことがよくあります。だけどタクミさんの遅刻はこれに加えて「そもそも時間通りに会社に行くことを重要視していない俺」というASD側面があります。

  • 9:00に行くのと、9:05に行くのと、たかだか5分の差。何時間もサービス残業するんだし、成果は変わらないから朝の5分は大したマイナスではない。
  • 9:00に出勤するために走ったり無理にかけこみ乗車して必死になるの、かっこわるい。そこの5分にこだわるやつ、人間がちっさいな〜。
  • 俺は正しい時間に家を出ている。毎日遅延する電車が悪い。そもそもバスが時刻表通りに来ないのが悪い。仮に遅刻したとして俺に責任はない。

 つっこみどころ満載ですが、こういう風に考えること、感じること自体は個人の感性の部類なので本人の自由です。ただ、一般的には「たかだか5分にこだわるなんてばかばかしいなあ〜」と本音で思っていたとしても社会のルール、会社のルール、人との約束、まわりとの信頼関係を重視してちゃんと時間通りに出勤する人が多数です。タクミさんはその「5分を重要視する人がいる」とか「時間通りに出勤しないことで大きな失信頼を失う」がよくわからない。自分のモノサシ以外のモノサシの存在が、よくわからないのです。

 

だから、実際に遅刻したときにも「すまなさそうな態度」になりません。上司に注意されても「なんでこの人このくらいのことで怒っているんだろう」と感じてしまってぽかんとした反応をとってしまう。そうすると、実際の仕事でいくら成果を上げても評価につながらないんだよね。

タクミさんのこの「ADHDゆえにネガティブ行動をしてしまい、ASDゆえにそれを正当化する」コンボは生活のいろいろなところに出ていて、私を怒らせたり泣かせたりしています。家事分担とか。育児とか。

 

さて、遅刻については「なぜ遅刻がよくないことか。そのせいでタクミさんはどれほどマイナス評価をされてしまうか」と正面からアドバイス(タクミさんは説教と感じる)してもあまり効果はありませんでした。「遅刻しないで出勤するあなたはとってもかっこいいわ!時間を守る男って魅力的ね!」と「遅刻しないことについてプラスのイメージ」をひたすら植え付ける方法がいまのところある程度の効果を発揮しています。